南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

作詩教室

 ずいぶん長く詩を書いてきた。詩集も出した。最近出版した詩集は、渾身の力を込めて書いたものだ。

そろそろ、若いひとにいろいろなノウハウを伝授したい。それほど大したもんじゃないかもしれないが。

20歳前後で詩を書いているひとがいたら、ぼくに見せてほしい。

厳しい指導をしてあげたいと思う。本気で入門したいひとだけ連絡してほしい。

言葉はむずかしい。でも、人間しかうまくあやつれないふしぎなツールだ。つかまえにく言語体系。

いつも変化している。意味も発音も微妙に変わって行く。あやうさもまた魅力だ。はかない人間の命に似て。

 新しい才能に出会いたいとこころから思うこのごろだ。