南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

川井麻希詩集『滴る音をかぞえて』

川井麻希詩集『滴る音をかぞえて』。陣痛が来た時に書くことに決めたわが子とのこと。「忘れてしまえば消えるだけの日常」をしっかりと観察して丁寧に言葉に記していこうとする思いが、繊細で驚きに満ちたいのちの営みを精密な絵画や音楽のように記していく。落ち着いた描写が芸術性をより高めている。