南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

たとえばPOPSは誰に向けて歌うのか?

 サザンオールスターズの多くのヒット曲。

いとしのエリー勝手にシンドバッド真夏の果実
ミスブランニューデイ。慕情。つなみ。白い恋人たち

それぞれのヒット曲は対象が異なっているのかな?

桑田くんはどう思っているんだろう?・・・それには、興味がある。

たとえば、若い女性を想定して書く恋の歌なんていうのは自然だ。

80歳のひとを想定していはいないような気がする。
でも、80歳のひとが聴いて感激することはありうる。

5歳の子供が感激することだってあるだろう。

作る側と聴く側とに想定内と想定外の関係があってもふしぎはない。

では、まったく対象を想定せずに曲はかけるのだろうか?

老若男女を対象にして書けるかな?

童話とか18歳未満禁止とか限定が明確なものもあるが、多くは限定なしだ。

童話が大人にも感動を与えることもありえるし。

特に、売ることが目的な業界ではだれに買ってもらうかという

ターゲットの設定は重要な意味がある。

CDを若い女性に売るか、団塊の世代に売るか、決めておいたほうがよいと

一般論としてはいえるだろう。

商品としての曲作りというときには、売れるかどうかが大きなポイントだ。

聴衆の想定はするはずだろう。

ぼくが詩を書くときは原稿料をもらうどころか、掲載料を支払って載せてもらうことがほとんどだから、

商品とか売れるとかを意識することはない。

あるのは、よかったね、というほめ言葉がもらえるかどうか、を気にするこだわりだけだ。

それでも想定する相手というとらえ方は重要だと思う。