南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

ユーロシード

最近オープンしたワインショップ「ユーロシード」。四谷駅から新宿通りを新宿方面に五分ほど歩いたところにある。
フランス、イタリア、スペイン産などのワインのほか、ウイスキーなどもそろえている。オリーブオイルやパスタなどの食材もある。イベリコぶたのハムなどもある。めずらしいのはナッツやドライフルーツの量り売り。親会社が老舗のお菓子屋さん「太子堂」というのもおもしろい。そういう伝統が洋風のインポーターとしての目利きにも一役買っているような気がした。

このお店を紹介してくれたのは、ぼくと長い付き合いのある嶋啓輔氏である。彼は、「コートドールクラブ(CDC)」というワインの会を主宰しており、ワイン好きが昂じて脱サラした40代の有望な実業家である。彼は、オールアバウトのフレンチレストランのガイド役もしている。
話をユーロシードに戻すと、ワインの選択が購入者の気持ちをとてもよく考えていると思う。ボトル一本
1000円台の手軽なものから、何万円もする超高級ワインまで、値段のバラエティが豊富なので、TPOに応じて求めやすいのがいい。いくつかのワインを試飲させてもらったが、いずれもコストパフォーマンスの点で満足できる内容だった。

ワインショップもいろいろあるが、ほんとうに洗練されたセンスをベースに手ごろな値段のワインを数多く品揃えをしているショップは意外と少ない。高級品に偏ったり、安かろう悪かろうワインに偏ったりするショップがけっこう目立つと思う。
そういう意味で、ユーロシードはワイン愛好家にとっては貴重なショップだと思う。
ぼくもちょくちょく覗いて自分なりのワイン生活に役立ててみたいと思っている。
これからの大いなる発展を期待したいと思う。