南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

人間関係=その4(学校)(価値観の研究=その31)

今回は、人間関係のうち、学校での人間関係をとりあげたい。

いじめや非行化や校内暴力が問題にされる学校。

まず、保育園。仕事をもつ両親にとってはたいせつ。安心して預けられる施設が望まれる。保母さんの資質も重要。幼児はそこでしつけられる。

無認可託児所問題など解決すべき問題は多い。

幼稚園。施設と教員の質が重要。

送迎バスなどを見送るママやパパの間の付き合いもポイントか?

とにかくしつけはたいせつ。あいさつとマナー。言葉遣い。

教えるほうがきちんと学んでいないとねえ!

小学校。ちょっと成長して、先生と生徒。生徒同士の関係も複雑化。
ケイタイなど持つ子が多いだろうし。
いじめが深刻化しやすい年齢にさしかかる。
学校側の努力が必要だが、家庭内のしつけがあいまってはじめていじめの防止が可能になると思う。
100%防止はありえないが、いじめが発覚したときに厳正に対処するルールづくりと意識が必要だ。

中学生は、しだいに大人にさしかかるころ。心身の成長が著しく不安定になりやすい。
生徒のかかえる問題を把握し解決するのは、やはり、本人と、学校側と、家庭だろう。
強い生徒はいいが、弱い生徒をいかに救うか?最適のシステムづくりをして最善を尽くすしかないだろう。

高校生は、かなり大人に近い。受験や就職をひかえて、おおきな希望と不安に板ばさみになる。
おまけに性的な関心も強まり、男女関係に興味を示す。
仮に、暴力沙汰になると半端じゃすまない。
教育や進路指導や生活指導などがうまく組み合わされる必要がある。
教師の質が大きく問われる。情熱と責任感にあふれた校長や教頭や教師がいてはじめて、学内の信頼は醸成され、問題が解決される。
生徒もまた、かなり大人同士の付き合い方に対応を迫られる。友人関係のたいせつさを自覚するような指導も必要だし、やはり家庭の協力も不可欠だ。

大学は、もはや自立した大人の関係と考えてよいだろう。
もし、基本的なマナーなどについて、欠ける部分が発見されれば、友人同士あるいは教員が指摘することが望ましい。一般教養を幅広く身に着けることが期待される。
不幸にして、往時の学生運動のような事態が起きたら、大学側が毅然とした対応をとることが望まれる。
秩序は、ルールを守ることによってしか保たれない。
暴力がふるわれれば、基本的には、許してはいけない。

総じて、教育機関では、先生と生徒という特別な上下関係が形成される。そこでたいせつなのは、コミュニケーションだ。方針の明確化だ。自由に意見を交換したうえで、決定したことには従うことが必要だ。
生徒同士がうまく付き合えるような環境づくりは学校側の責任である。
そして、家庭もまた当然ながら重い責任を負っている。
そういう関係者の協力関係なしには、有効ないじめや校内暴力の防止は効果的に行えないだろう。

そのうえで、最後は、生徒自身が自分の運命をきりひらいていくしかないだろう。