南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

塩野七生

昨夜、テレビに出演した塩野七生女史の姿をしみじみ拝見した。
この女性があれだけのローマ人の物語を完成させた女性か!尊敬の念を抱きながらじっと観察した。

こういう気の強い生意気そうな女性には反発も多いと思われる。
だが、その気迫と粘り強さには驚嘆するものがある。

まだ、ほとんど労作を読んでいないので、評価を下すのは早いかもしれない。

でも、異国の地、特に白人国家でアジア人が挑戦しつづけるのは並大抵のことではないと思う。実力の勝負だと思うから。
かなり消耗したはずだ。精神的も肉体的にも疲労困憊といったところだろう。
視力がかなり落ちたらしい。メガネをかけろと医師に指示されていると言っていた。

おそらくイタリア語をはじめ、外国語の文献に山のように目を通しただろう。酷使した目が悲鳴をあげてもおかしくない。

それにしても、きょうとある書店で手にとって見た第15巻は重たく立派に感じられた。いつか読んでみたい書物のひとつだ。

翻って、自分はさぼりやだと思う。

本職ではないとはいえ、やるときはやらなくてはなるまい。

ま、ひとそれぞれだから、同じようなやり方をする必要はないだろうが。

ぼくの場合は、現代の日本と日本人を描きたい。あまり学問的じゃなく、日常的なタッチで。軽い感じしか出せないかもしれないが、やはり身の丈というものがあるので、膨大な成果は狙わずに、少量の収穫をしっかり確保することを目指そうと思う。

詩歌も散文も、いろいろなテーマにも取り組みたいのでね・・・。