南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

健康法その1=食事篇(価Ⅱ=21)

 健康法その一は、「バランスのとれた食事」だ。

 食事をすると、口・胃・腸・すい臓・肝臓などの働きで食物は消化される。

とりわけ、ブドウ糖・脂肪・たんぱく質を安定して摂取するには、肝臓の代謝機能がたいせつだ。

食物から吸収した栄養を材料にして体細胞が必要としている栄養を必要に応じて調製することを代謝というらしい。

したがって、栄養の加工・貯蔵・供給機能を担っている肝臓はきわめて重要な臓器であるということになる。

 肝臓は、脂肪の消化を助ける胆汁も作り、胆嚢を通して十二指腸に分泌する。

 肝臓は、アンモニアなどを分解する。つまり解毒作用だ。

 肝臓は、ブドウ糖を血管に供給したり、貯蔵したりする。

 肝臓からの栄養は、血液によって細胞に与えられる。血液は心臓によって全身に送られる。

 わずか1,2分で血液は全身を駆け巡るというのだからすごい。


 心臓から肺に送られた血液は酸素を受けとってまた心臓に戻る。

 栄養は酸素によって燃やされてエネルギーを細胞に供給する。

 そのような血液の循環が人体を生かしている。

 したがって、必要な栄養をとるためには食事がキーポイントなのである。

 動脈硬化がさまざまな生活習慣病の元凶だが、食事の取り方でずいぶん変わってくる。

 水分の補給も血液のほどよい濃度を保つために重要だ。

 以上、雑学としての「食事の重要性」である。